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アンティーク陶器

東欧食器、お花柄やキッチュな色彩の幾何学模様が大好きな店主にとっては、めちゃくちゃ愛着の湧くジャンルです。

スペインとかイタリアの手描き絵付け系はあまり得意ではないので、きっちりした模様の連続体が好きなのかもしれません・・・トルコ食器も、幾何学柄は大好物です。

で、先日入手しましたコチラ。
もともと、2月に区内の東欧アンティーク屋さんでこの小さい方(クリーマー)と出会い、一目惚れして購入。量産品とはいえ年代物なので、もう二度と同じ柄には出会えないかなあ・・・本当はティーポットの方が欲しかったんだよなあ。と夫にボヤいていましたらある日。
夫が、ネットの大海原から見つけ出してきてくれたんですよ (≧▽≦)
ウクライナのオデッサ(黒海に面した港町。3番目に大きな州都・・・大阪みたいな感じ?規模で言うと仙台市くらいの人口です)にあるアンティークショップさんが、ポットとクリーマーをセットで出品されてたんです!!何という私得!!(;・∀・)
商品説明によると、オデッサのご婦人が1970年代初頭に結婚した際、入手したものだそう。物に歴史あり、ですね (*^-^*)来歴を知ると、より大切に使わせていただきます!って気分になります。

半月かけてウクライナから私のところにやってきてくれたポット。めちゃくちゃ大事にしつつ、毎日ガンガン使っております。朝、ポットいっぱいに紅茶を淹れて、娘と二人で飲むのが日課。高さ17cm、かなり大きめのポットです。クリーマーで淹れると、2杯分くらいになるので一人で飲むときは、こちらの方が使い勝手が良かったり。ビバ使い分け。
そんな訳で、うちには最初に買ったのと通販したのと、クリーマーが2つあります。並べてみると・・・結構、大きさや模様の貼り方、個体差が激しいです。日本だったらB品として弾かれること請け合い(笑)
だけど、その辺りの鷹揚さがアンティーク陶器の魅力なのではないかなあ・・・と思ったりします。
模様の段が、線一本分ずれてますね(笑)でも反対側はだいたい同じなので、片方が斜めになっているのでしょう。いいんです、この柄と色がめっちゃツボなので。←溺愛
ついでに言えば、金彩の入り方も「手仕事感」が溢れて個体差ありまくりですし、蓋もこんな感じです。
べっとり、絵の具の跡(*'ω'*)

底部のホールマーク(窯印)はこんな感じ。躍動するヘラジカさんです。この2つはクリーマー。
こっちはティーポット。

ウクライナから購入した2つは、⑫という番号から、同じ所で製造されたんだろうなあ、ということが推測できます。416-50という番号は意味不明ですが、1Cは等級。
調べましたところ、ロシアの陶器は殆どがこのバックスタンプの数字と色で品質等級が分かるようです。年代や窯によって多少の違いはあるのでしょうが。
赤=1級の上→特級
青=1級(1C)
緑=2級(2C)
黒・茶=3級(3C)

なので、私が購入したものは赤いヘラジカ+1C→特級。なんですね。12とか20は、窯番号?想像するだけで何だかワクワクしてきます。探偵気分で更にいろいろ調べてみました!

躍動するヘラジカマークはGorodnitsya(ゴロドニツァ又はホロドニツァ村)に1799年、ヨゼフ・チャルトリスキ王子が設立した磁器工場。ウクライナ西北部(旧ポーランド領)、スティール川沿いにあります。
時代でいえばエカテリーナ2世の次、パーヴェル1世時代(1761~1801)。チャルトリスキ家はポーランド・リトアニア共和国の貴族で、あの(エカテリーナの元愛人でポーランド国王にされちゃった)ポニャトフスキの親戚にあたります。家系図も探してみましたが、肝心のヨゼフが見つかりませんでした。傍系なのかしら。
そして共和国が崩壊後は、チャルトリスキ家はパリに亡命しています。ショパンと同年代です。こうやって書いておくと世界史の勉強になりますね~(;^ω^)今更遅いけど。
1813年、チャルトリスキ家が無くなったので工場はポーランド貴族のルボミルスキ王子に譲渡されます。
1856年、ワクワフ・ルリコフスキーが地所を購入、でも1878年に破産して売却。その2年後には工場が火事に遭います。なんとか再建されますが、1917年の10月革命後に国有化(ウクライナ人民共和国)。レニングラード磁器研究所と協力&技術革新を行います。
1921~39年にウクライナ・ポーランド連合軍がキエフを奪還)ポーランド領となります・・・この辺りは同じ国の中でも地域によって東西に分断されたりして、にわか知識では太刀打ちできませんでした((+_+))書き写してても何が何やら、よく分からないのが残念。
1991年、ウクライナ独立。2008年に工場が生産停止、2012年に終了。・・・というのが、この工場の歴史です。つい最近まで存在してたんですね、それもまたびっくり。
そしてヘラジカマークについてですが、これは1970年代のごく短い時期に使用されたもので、他には白鳥マークやGFZ、のロゴが使われたりしています。同じ窯でも、年代によってマークが結構変わるので難しい・・・。

他のロシア系窯で、ヘラジカマークが有名な窯もあります。「ヘラジカ マーク ロシア」なんて検索すると、こっちが出てきちゃうので非常に紛らわしい。途中まで混同してましたもん、私。
左向きのヘラジカ(首から上)、右側に「B」のロゴ。
1765年設立のドミトロフ・ポーセレン(グミニア・ドミトロフユズドにあるヴェルビルキ村 モスクワ近郊)という窯です。こことホドロニツァ窯は全くの無関係。でもヘラジカ。
こちらの方が窯としては有名で、1855年にはインペリアルマークを付ける権利を与えられています。

お気に入りの陶器を調べることで、図らずもノー興味だった国や歴史、地理の勉強にまでなりました。すごく楽しい経験でした♪

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